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  • 今しかできない へ行く。

 ■とつげき東北
 
 
  今しかできないから、という理由で怠ける若者は少なくないし、同じ名言を根拠として子供に勉強を強いる親もいる。
  解釈や立場によって自由に真偽を変化させられる空虚な「根拠」にしかならないのに、その言葉が何かしら真実味を帯びて流布されるということが名言の基本的な性質であることを考えれば、これはとりたてて不思議な現象ではない。
 
  今、目の前を歩いている男性を殺すことは、やはり現実的には「今しかできない」。「希少(あるいは唯一)であること」が行為の価値を決定するわけではない。
 「今しかできないこと」にはたくさんのものがある。若いうちにする恋愛や、友達同士の遊びもそうだが、若いうちにする勉強もそうである。逆に、歳をとって金を蓄えなければ(通常)できないこともある。
  今しかできないとされることを追うあまり、「いつでもできるはずだが、いつもやらなかった」ものが積み重なって取り返しのつかない差を生むこと(学力など)もある。
 
  ようするに、後になって後悔(満足)するかどうかを、その時に「やりたいかどうか」といった観点だけから評価するのは不適切なのである。たまたま成功したら「やはりやっていてよかった」と言うのが落ちだし、実際に「昔に」タイムマシーンで戻れたとしても、結局はやらないようなことを「やっておけばよかった(やれる自分だったらよかったのに)」と回想するのが落ちだからだ。
  私の母親においては、「もっと勉強しておけばよかった」と告白しつつも、「自分は勉強しなかったのに、高校のクラスでは国語がトップだった」などという極めて退屈な自慢を繰り返す。1秒たりとも勉強せずとも、国語や英語や数学や理科でトップであることは、田舎の高校では何ら珍しい現象ではなかろう。彼女は、やっておけばよかったとも思いつつ、やらなくて怠けられた快楽と、それでもある程度できたという転倒した矜持をもちながら、当時を振り返ってみせているのである。もっと勉強して壁にぶつかればよかったのか、運良くもっと高度な世界を垣間見ることができ、その結果別の人生を歩めばよかったのか――どうすれば現在の彼女がより救われたのかは、わからない。
 
  いずれにせよこうした名言を「理想的回想」と重ね合わせながら、その幻想的景勝への憧れや嫉妬にさいなまれるのではなくて、各々がある程度の長期的・中期的・及び短絡的目標をいくつか掲げて、「そのどれが一番重要か」などといった不適切な疑問を持つことなく、各々に対して力を発揮してみせるような強度を保つことができれば、それがすばらしいことであろう。
 #htmlinsert(google.txt)
 - どうでも良い事だけど「後で後悔する」もトートロジーだよね。 --  &new{2006-12-19 (火) 13:48:35};
 - ''[[あ]]'' &new{2008-02-10 (日) 19:02:26};
 あと3ヶ月でタイムマシーンできるとかほざいてるロシアの数学者
  
 - ''[[とつげき東北]]'' &new{2008-02-12 (火) 03:09:53};
 しかしもしタイムマシーンができたら、まずはとてもどうでもいいことに使ってしまうだろうなぁ。
 「こないだの合コン、あの子の扱いミスったなぁ! よし、ちょっと戻って……」程度の。
 器ちっちゃ!
  
 - ''[[あ]]'' &new{2008-02-13 (水) 03:54:05};
 俺ならMPCに株情報インプットしてから過去行って大儲けするな。
 未来に行けるなら機械の体にして貰いたいな。
 脆弱ですぐ寿命の尽きる人間とはおさらばだ。
 その後過去行ってリアルターミネーターごっこする。
  
 - ''[[67]]'' &new{2015-02-28 (土) 12:24:02};
 追ってくるメデューサが怖すぎた
  
 - ''[[てんどん]]'' &new{2015-03-10 (火) 23:40:29};
 俺は式と名のつくものが大嫌いだ。成人式も大学の卒業式も院の入学/卒業式もばっくれた(大学の入学式は入学後の行事などの説明があったので仕方なく出た)。
 それが原因で困ったことが起きたことなどないのだが、強いてひとつ挙げるとすれば、「一生に一度の行事なのに!」などと抜かす輩がいるということだ。
 そんな時には無造作に空を指さして、あの形の雲を見るのはこれが最初で最後だ、だからどうしたと答えるようにしている。
  
 
 #comment

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