*とつげき東北 [#g165259e]
 
 
  主として地位の低い「現場」側が、地位の高い側に対してあてつけるセリフ。
 
  高位の者が必ずしも「現場」の現状に合わせた方針を決定できないのは確かだが、「現場」の者がそうした上位の「意思決定の現場」を見ていないことも事実である。
 
  民衆に迎合した政治家が、民衆に受けの良い施策をとろうと圧力をかけ、中央官庁において愚昧な政策を打ち出さざるを得ないような局面はいくらでもある。みかけ上、予算を削減できるように見える「改革」のために膨大な財務負担となるような場合がそれだ。莫大な無駄を投じて成し遂げられた小さな「改革」によるわずかな結果は、「予算の削減」として喧伝されることとなるだろう。
 
  平成18年、環境省においては、「環境のために」庁舎内のエアコンの設定温度を30度に引き上げた結果、OA機器等から発する熱量により、ひどい場所では室温が36度まで上昇し、職員の何名かが熱中症にかかった。暑さのあまり扇風機等を持ち込む職員が多いため、電力消費量がさほど変化するとも思えない。
  このような「愚昧」と言わざるを得ない動きも、必ずしも「上層部」の全員が決定しているわけではない。政治・行政の「現場」を見ずに、悪いことはすべて「上層部」の責任だと感じて文句ばかり言う国民やマスコミのむやみやたらな「改革願望」によって、あからさまに不適切な政治や行政の「改革」を「しなければならない」ような状況に追い込まれるのである。
 
  中央官庁で勤務していると、ありとあらゆる施策案に「改革」「改革」とうるさく謳われているのに辟易とする。しろうと目に見ても、どうあがいても成功するはずもなく誰のためにもならない施策が、「どこかの誰か」の気分によって実行することを求められ、不運にも担当となった府省庁においては、なんとかそれが一見「成功」したかに見えるようつじつまをあわせるための甚大なエネルギーとサービス残業と税金の無駄遣いが発生するのである。
  例えば「行政の効率化のため、業務を電子化する」ことによって、「小さな政府」が実現できるだろうか。答えは否である。国民からの申請手続きなどをインターネット等で行えるようにすることは正しい。だが、高齢者等を切り捨てるわけにもいかないため、今までどおりの紙による申請を打ち切るわけにもいかない。当然のことながら、国会議員への答弁をメール等で行うことなど許されない(ワープロで入力して作成する文章の、各段落の文字の間隔や位置は、1ピクセル単位でそろえ、紙に印刷して持ち込まなければならない。句読点の位置がわずかにでもずれていたらまたやりなおしである)。これが「IT革命」の結果だろうか。
  結局、いくら電子化が進んでも、今までどおりの事務等はほとんど軽減されず、それに加えてシステムの運用や保守の業務が発生し、電子化がどの程度成功しているか等をくまなく調べ上げる照会対応業務が追加的に発生し、結果として業務量が驚くほど増加し、より多くの税金が必要となることは目に見えている。ところが「電子化されたのだから業務が効率化されたはずだ。定員を減らせ、予算を減らせ」「改革は失敗だ、行政の体質の問題だ」ということになる。
  そうではない。思いつきで「電子化すれば予算がカットできる、行政改革だ!」などと考えた「誰か」が悪いのだ。最初からうまくいくはずがないのである。そもそも、先進諸外国と比較してすでに極めて「小さな政府」である(行政機関・関連団体の人口あたりの定員数が非常に少ない)日本において、これ以上なぜ政府を小さくする必要があるのかも謎である。
 
 ※ただし、国家公務員にはサービス残業は存在しない。予算の枠内でしか「超過勤務命令」が「出されない」ため、国家公務員はサービス残業を1秒たりともしていないことになっている。国民の代表である国会議員が質問通告の締め切り時間を守らないために、夜中の3時まで「残業」し、毎日のようにタクシーで帰らざるを得ない数多くの役人は、「業務命令など受けておらず、自発的に残っているだけ」ということになっている。
 
  9時5時の気楽な商売と考えられているため、国民からの反発が強く、平成18年度からは国際的な労働時間短縮への動きに逆行する形で、勤務時間が30分延長された(そのかわりボーナスや退職金や給与は、民間企業の年収増にもかかわらず5%以上カットされたのである)。
  このような逆風の中にあっては、官僚たちもいささか労働意欲を失っているかもしれない。東大卒の有能な官僚が減少傾向にあるのもそのためである。
 「国の中枢の現場を見ていない」国民やマスコミの安直な改革願望と、それに迎合した者たちの手で、「小さな政府を実現する」ことが目指される結果として生ずる、業務量の増加と人員・給与の削減によって、国務大臣の答弁案等をたった1人の無名の職員が作成するなど、国の中枢における意思決定等は「手抜き」にならざるを得ず、行政全体はますます悪化しつつあるかに見える。
 
 #htmlinsert(google.txt)
 - 現場云々の抽象的なことよりも、具体的な行政の現場を語りたかったのだとみたが、いかがかな。  -- [[ぷりっぷりのおしり]] &new{2006-08-19 (土) 06:45:57};
 - ''[[あ]]'' &new{2009-08-28 (金) 03:40:10};
 女が職場にいるとエアコンの温度で戦争になるのはガチ
 あっちは冷え性
 こっちは筋肉あるせいでぽっかぽか
  
 - ''[[ここまで読んだが]]'' &new{2009-10-17 (土) 05:23:07};
 まぁ、金が全てで行政二の次という亡者に国の行政の一翼を担ってもらうのはという気もするが
 どうせそういう選択をするやつはどこいっても甘い汁を吸おうとしか考えない頭の良い無能しかいないから問題ない
  
 
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