■とつげき東北
 
 
 ネット上でもっとも演じられがちな見え透いた人間ドラマとしての「引退劇」について述べておかねばなるまい。
 それなりに道徳的なネット上のコミュニティーにおいては、いつでもこの種の場面を目にする機会がある。
 
 発言例
 「ご迷惑をおかけしました。もうここにはきません」
 「みなさんに不快な思いをさせました。責任をとってやめます」
 
 返信例
 「ここまで議論になってしまったのはしょうがない、相手も悪かったと思う」
 「帰ってくるの待ってるね」
 「ネットをやめちゃうわけじゃないよね?(ノ_・、)」
 
 なぜこの種の儀式化された、無意味で定型的なやりとりが幾度となく繰り返されなければならないのだろうか(この問いは、なぜお中元の時期になると、もはや飲み飽きたはずのカルピスを今年もまた大量に飲まなければならないのだろうか、という極めて哲学的な問いと本質的に同質である)。
 
 「失って初めて気づく」という陳腐な名言があるように、去り行く人は通常時に彼または彼女が周囲から求められるよりも強く求められる。クラスの中でさして目立たず重要とも思えなかった知り合いが、ふとアメリカに転校してしまう際には、クラスが妙に湿っぽい空気につつまれたあの瞬間を思い出すとよかろう。
 日常生活で「私、もう会社やめます……」と言い切るにはそれなりの覚悟や準備が必要となるのに対して、ネットにおいては、「やめます」と宣言することが非常に容易である。あるコミュニティーを離れてもすぐにまた別の似たようなコミュニティーに参加することが可能だし、こっそりと同じコミュニティーを覗いたり、場合によっては「別HN」でそこに戻ることもできるからだ。
 特に、議論などによって険悪になった場合には、「やめます」は武器としても働く。いくら正論を言っていても、やめさせた方もやりすぎだった、という雰囲気を作ることができるわけである。
 こうした事情から、ネット上では簡単に「引退」の宣言を繰り返し、通常時では得がたい注目や同情を集めたり、正面から反論するかわりに論敵に「反撃」する人が後をたたないのである。
 羞恥心と知性の問題だろうが、平気で数ヵ月後に「復活」する人も少なくはない。M性の問題かもしれないが、この行為には常習性もある(実際にこの行為を繰り返すか否かというわけではないが、平素からの発言がおしなべて「被害者側」に偏っている人にこそ、「引退劇」は多い)。
 
 なお、ネット上においても私の周囲ではこの種の脆弱なコミュニケーションが一切存在しないわけだが、たまに紛れ込んできた人物が掲示板などで高らかに「引退」を宣言してしまうことがある。
 そのスレッドの前後には色々なギャグやつっこみのレスがつくのに、当該のスレッドには一つたりともレスがつかないまま、スレッドが流れていくのを見るのは実にすがすがしいものである。
 私は心優しいため、ほなね(´▽`)ノ とだけレスをつけたこともある。
 #htmlinsert(google.txt)
 - ''[[あ]]'' &new{2007-07-29 (日) 15:02:03};
 東風でも引退宣言してる奴いるな(笑)
 誰も気にしねーから勝手に引退してろwww
 一切存在しないっていうか東北なんて関係ないどうでもいい奴には言わないだけだろwww
 麻雀の場合だと東北の周囲なんてジャンキークラスしか居ないだろうから引退なんてしないだろうけどな(笑)
 
  
 - ''[[ここまで読んだよ]]'' &new{2009-10-20 (火) 04:48:08};
 なるほど、このウィキの行く末は、永久生存(移転を含む)か突然消滅しかないのですね
 終了予告は掲示板(ウィキ)の引退宣言と同じですしね
 足腰立たなくなっても続ける気らしい・・・・良い宣言っプリだ
 ある意味応援しているぞ
  
 - ''[[fur]]'' &new{2010-11-26 (金) 16:26:36};
 「引退」とは少し違いますが、「卒業」という単語が似たような状況で使われているのは見た事があります。いずれにせよそのHNの人物が、その場所でそのHNを使わなくなる事は確かです。しかし「卒業」という単語を用いた場合、「子供っぽいものから脱却する」という捉え方がしやすいものと考えられます(私の主観です)。これは、小中高の学校を卒業する事が「成長」する事と結びつけられる事が多い、またその「成長」する前のその人物は「成長」の後に比べ、未成熟な存在であるという理論に基づいています。この「成長」とは殆どの場合、学問的進歩、身体的成長、性格の変化などがごっちゃになった表現を指します。従って、この場合の「卒業すること」は、「何かをやめて、大人になること」と翻訳できます。
 例を挙げると、ニコニコ動画でとある動画投稿者が自らの動画内で「僕はニコニコ動画を卒業します」と発言しました。確かに昨今のニコニコ動画の利用者は中高生が大部分(大多数ではなくとも)を占めているため、「子供っぽいもの」と誤認されがちです。しかし不特定多数、老若男女が利用する動画投稿サイトを、「卒業」するという発言は、少々理解に苦しみます。ちなみに、当時は中々注目を浴びていた投稿者であったため、本人がおそらくは望んでいたであろう反応(やめないでー、お疲れさま、など)は山ほどもらっていました。
 いずれにせよ、「引退」と同様に、「卒業」と口にする人間の多くは、より多くの人間の注目を集めたいという願望があります。事実、上記に挙げた動画投稿者も、「卒業」を宣言した後に再び動画を投稿しているようです(実際にその動画を視聴した訳ではないので、別人の計らいである可能性はありますが)。そのためこの類の発言を見た場合は、やはり生暖かい目で見つつ、聞き流すのが無難でしょう(笑)。
  
 - ''[[名無し]]'' &new{2011-02-13 (日) 17:33:09};
 http://live.nicovideo.jp/watch/lv40322357
 引退放送中
  
 
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