*とつげき東北 [#qde9f1ae]


 筆者には、昔から現在まで、将来の夢など何もない。あえて言えば現在は「宝くじで3億円当たること」などが「夢」であるが、それは名言的に言われる「夢」とは若干異なるだろう。高校生くらいまでの間は、ただただ、その場で与えられたものをこなすだけで充分であり、しいて言えば、毎日ファミコンゲーム等をしていたかった。
 幼稚園のころ、「将来なりたいものは何ですか」などと聞かれ、「べつに……」とは言えず、しょうがなく周囲の幼稚園児の「模範解答」をカンニングしながら「バスの運転手」とむりやり答えたことを、今でもはっきりと覚えている。そして先生が、「いい夢だね! きっとなれるよ」といった趣旨のどうでもよい発言をしたことも。

 誰しもが将来の夢を持ち、やりたいことがあり、それに向かって何がしかの努力をしたりしなかったりするものだという想定は、明らかに誤りである。そのような理想を押し付ける親は、自分が若かったころ、どんな具体的な夢を描いていたかを思い出してみるといい。「今になって思う夢」ではなく、当時持っていた夢をだ。
 確かになりたいものがあった、というならそれはそれでよい。だがやはり、大半の大人たちはそれになれなかっただろう。名言的な意味における「将来の夢」を、子供に持たせるべきではない。

 筆者が「幼稚園の頃の将来の夢」を達成していたなら、筆者はバスの運転手にならなければならなかったのだ。

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