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 ■Revin
 
  この感情的な単語は、大衆の中を見渡しても、仮にも知性を伴う文脈では、用いられなくなってきている。
  例えば議論や批評、考察の中で、この単語を用いることはそれだけで低く見られるし、その意見の正当性を疑わせ、論者非難のきっかけとなる。
  相手が気に入らないので死ね――この短絡的な主張は、知性とは遠い幼稚な発言であると広く知られているし、事実、大衆によってこの単語が鮮やかに使いこなされたことはない。
 
  しかし聡明な人物においてはそうではない。
  例えば筒井康隆は、自らのエッセイの中で「アホか」「死ね」などの暴言を繰り返している。また蓮實重彦は、しばしば批判の言葉として「死ね」を用いている。
  それらの記述はいささかも短絡的ではなく、平和主義者たちの厚ぼったい物言いに比べて、鮮烈であり美しい。
  無論、これらは単なる暴言ではなく確かな理性的背景を伴って放たれる言葉であり、大衆がケンカ腰で発する同じ言葉とは程遠い価値がある。
 
  非凡なこととはまず第一に「大衆が好まない行為」である必要があると、再確認せざるをえない。
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