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 *とつげき東北 [#ce4e04e5]
 
 
  相手を説得できない理由は、ある種の「正しい」ルールが想定できるとした上で、完全に相手にある場合もあるし、自分にある場合もある。
 
  無限の蒙昧さを持つ人間の存在を仮定すると、彼(彼女)には思想どころか言語も足し算も通用しまい。それだから、「―」という言葉が真になることは、理屈上ある。また実際上も確かに、思想の共有など到底不可能だと思われる人間が実在し、しかもそれが相手の思想等の不備にのみ依存するとしか思えない場合も確かにある。
 
  だが、往々にして名言は、「当たり前に成立する」こと、「理屈上成立することもある」こと、あるいは「成立しないとは言い切れない」こと等を盾にしながら、実際にその場においては成立するはずのないことを主張するために悪用されがちなものである。
  例えば筆者も、両親が入信している新興宗教に対して理解を示さないことについて、両親から「あんたには何を言っても無駄やわ」と批判されたことが数回ある。筆者は、当該宗教の各論について語ることが可能なよう、(当該宗教団体が発行していたパンフレット等を含む)種々の資料を準備していたが、両親においてはそれらの知識が全くなかったため、議論が成立しなかったのである。
 
  いずれにせよここで一つ指摘できるのは、掲題の語が、仮にその場における「真理」であったとしても、その事実を相手や他の人と共有するためには、「名言」に頼らないほうがよいということだ。もしも、日本語の使用という行為、ないしは「知性」なるものに対して、いくばくかの「美学」を持っているのであれば。
 
 →あなたには理解できないでしょう
 
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