■ヒトシンカ

――遺族:

 少年犯罪や精神障害者の犯罪に対する厳罰化や“有害情報”の規制が叫ばれるとき、論理的批判に対抗するための切り札的存在。
 人間がすべて自分の家族を好きなわけではない。だが、家族を殺された人間がカメラの前で「この刑で妥当だと思いますか」と聞かれた場合、それで構わないと答えて報道されれば、その人は社会からどういう扱いを受けるだろうか。こう考えると、記者やレポーターの問いは一種の脅迫に近い。また、そのような報道が繰り返されることによって社会に「家族を殺されるとそういう気になるものなのだ」という意識が浸透すると、実際の遺族もそれに影響された言動を取るようになるかもしれない。すなわち、現在の報道に登場する“遺族”は犯人を憎んでいるのではなく、自分が犯人を憎んでいると思い込んでいるのかも知れないのである。


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Last-modified: 2010-08-24 (火) 18:41:23 (2798d)