■ヒトシンカ

 心理的な意味での「逃げ」とは、ある認識が不快であるからできるだけ認識せずに済ませるための心的または行動的な反応である。この表現を流通させたのは、間違いなく精神分析学の「防衛機制」の概念であろう。また特に「抵抗」の概念が重要である。抵抗とは、精神分析の治療中に、結論が不快である患者がその認識へ達するのを妨げる反応のことである。まさに精神分析が正しいからこそ患者は抵抗するのだ、と精神分析家は言う。彼らはこの概念を駆使して患者達に精神分析学の正当性(と自分がそれに当てはまっていること)を認めさせるのに非常に成功した。口喧嘩に便利な概念だが、しかしこの論法は科学的にはインチキである。相手が分析結果に同意しようと拒否しようと精神分析的な説明がつくのであれば、同意も拒否も精神分析学が正しい証拠には全くならない。これは科学常識である。実証心理学者による検証実験では、フロイトをはじめ精神分析家の概念は多くが否定されている。

■Revin

 上記の記述に加えて、言い負かされた者が苦し紛れに叫ぶ「逃げ」もあります。(例:「逃げるんですか?」)
 この場合、その「逃げるんですか?」自体が「逃げ」の姿勢をとっていることはとても皮肉です。
 凡庸な文句としての「逃げ」は、相手に対して論理的反論をできなくて「取るに足らない」などで突っぱねるだけだった者が、これ以上の攻撃は無益だと判断して議論を終結する宣言を相手にされた時に、「逃げるんですか?」などと発言して(見せかけの)立場の回復・逆転を狙う時に用いられます。
 このパターンは非常に多いため、大衆の使う「逃げ」の捨て台詞との混同を避けるために、議論で勝っている人はこの言葉を使わないのが賢明だと思われます。


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Last-modified: 2010-08-24 (火) 18:41:19 (3006d)