とつげき東北

 大衆が、自らの蒙昧な信念を権威づけようとする際の典型形式。「経験の積み重ねは統計」の一類型。

 筆者が麻雀において、統計学を用いた戦術書を出版した際には、多くの雀士から猛烈な反発を受けた。「人間の心は統計では計れないから、統計など無駄だ」うんぬん。
 ところが、事態がいささか変化する。
 次第に当該戦術書が一定の評価を受け始め、他の麻雀戦術書とは桁違いに売れるようになると、彼らは次にこう口にするようになった。「自分たちの判断は、より詳細な場合分けを行っている。そうした経験を集めた思考は、いわば一種の統計なのだ」と。なるほど、確かに場合分けをより精密にすることは、統計にとっては重要に違いない。ところで、「人間の心は統計では計れない」という発言はどこに消えたのか。

 偶然性のからむ事象に関する人間の認識には、多数の心理的バイアスがかかるからこそ、正しい統計が必要だというのに。

 そもそも、ヒストグラム等も描かれず、それどころか変量さえ定義されていないモノは統計(学)とは言わない。筆者は実際にこうした発言をするかなり多くの連中とチャットやメールでやり取りしたが、彼らは「期待値と標本平均の違い」など全く知らないのである。
「彼らは統計学を知っている」という帰無仮説は、統計学的に棄却されたといえる。

  • 二見さん 2009-09-18 (金) 23:35:22
    ところで「今日のラッキーカラー」は如何なる統計を元に算出されるのか考えると、割と良い暇潰しになるのでお勧めです。
     

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Last-modified: 2010-08-24 (火) 18:41:11 (3003d)