ヒトシンカ

 芸術作品のメッセージ性を賞賛するのに、何も考えず使われる語。

とつげき東北

 普段から考え慣れておらず知識を持たない者ほど、新しい判断に迫られたときに「考えさせられる」頻度は高くなる。数学になれていれば問題を見た瞬間に答えを導けるのに、そうでない人はわざわざ解法を「考えさせられる」。
 考えさせられると言うことによって、対象が難解な何かを孕んでいるものであるという印象を与えることができると同時に、自分が何がしかそこからメッセージを受け取り、考えているのだとアピールできる。実際には考えるまでもない瑣末な対象に対してさえも。

 蓮実重彦は著書『反-日本語論』の中で、8mm映画を映し出すために自分の部屋の壁に掲げていた「白い画用紙に黒いふちをつけたもの」を見たフランス人の知人が、おずおずと「(東洋において)これの宗教的意味は何だろうか? 家族への想いといったようなものが秘められているのか」といったことをたずねてきた場面を思い出しながら、「考えさせられる」ことの愚昧さを語っている。

  • 「考えさせられる」と呟くことで、気持ちの悪い連帯感を捏造しようというコミュニケーション作法もあると思われ。 -- ka 2006-06-01 (木) 09:26:46
  • 「自分もそう考えていた」とか、「私の思っていた事を言葉にしてくれた」とかも同様に気持ち悪いな -- M 2006-06-01 (木) 14:47:18
  • 2009-08-28 (金) 03:23:02
    Mの気持ち悪さよりはマシと言えるのではないだろうか・・・
    考えさせられる・・・
     
  • ここまで読んだが 2009-10-17 (土) 06:50:24
    俺は凸の思考回路そのものが「考えさせられる」がな

    ヒトシンカの考え方はなんとなくわかる
    何も考えないのではなく、いくら考えてもわからないからさらに「考えさせられる」んだろうけど、言わんとしてることはわかる
     


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Last-modified: 2010-08-24 (火) 18:40:47 (2802d)