とつげき東北

 思想的意味において分析を行う能力や知性を持たない者が、皮肉にも「真面目な発言」を求められてしまったとしよう。その際の彼らの手口として、「名言の列挙」による逃げがある。

 先日、日ごろから思想的に対立していた者と、以下のような会話をした。
凸「あの犯人、過去に5人も監禁してたんだって。ドSだな」
相手「それはそうじゃないんじゃないかな」
凸「というと?」
相手「彼がそういった犯罪をしたのは、自分に自信がないからだね」
凸「はあぁ?」
相手「相手を征服したり、暴力で服従させることで自分に自信を持とうとしたんだろ」
凸「全然違う。」
相手「どうして」
凸「女性を監禁するような事件はアメリカにおいては1985年頃、イギリスでは1995年頃から表面化していた。日本ではようやく時代がおいついた。先進諸国においては物質的に満たされるから、精神的快楽がより求められる。『心の豊かさ』を求めるわけだ」
相手「それは心の豊かさじゃないだろ」
凸「実際今回の犯人も、中学時代から月のこづかいが1万円だったそうだ。そんなに恵まれてて、なんで自信がなくなるんだよ。常識ないよ」
相手「精神的な意味で自信がなかったんじゃないのか」
凸「監禁事件を起こす人は、お金持ちやお坊ちゃんが多い。つまりいくらお金を手にいれても満たされないさらなる欲望というのがあって、例えばそれはレイプしまくったり女性を虐殺したりするような願望だ。歴史を見ても明らかなように、多くの男性が持っている願望だよ。それをなんだ? 自分に自信がないとか、なにそれ!? 恥ずかしくない?」
凸「『自分に自信がない』などという説明はいかなる『悪い』行為にも無理やりあてはまっているように認識できるだろうが。他人を馬鹿にする人、お金儲けをしようとする人、車でスピード違反をする人、いじめをする人、勉強していい大学や会社に入る人、あとは単純に何ら達成できない人のすべての行為、とかだ。およそどんな人のどんな行為にも『悪い』イメージさえ持てばあてはめることができる。『コンプレックス』等と同様、何の意味もない発言だろ。なにそんな言葉を当てはめただけで分析した気になってんの」
相手「おれはそんな願望を持ってないけどね」
凸「しるかよ(笑)」
相手「自信がないからそういう願望を持つんでしょ?」
凸「いつもいかなる時も、君の発言など信頼しない。」

 このように、大衆は物事をおよそまっとうに「考える」ということができない。数学の証明問題において、いまいち上手に証明ができず、とりあえず「明らかに成り立つ」と書いてしまうのと同様、定型的に「正しいらしい」と周囲から評価されそうな名言=説明を放り出すのがやっとなのだ。
 この種の大衆論法に対しては、相手よりも上等な分析を提示しつつ、「毅然とした態度で接する」のが一番である。

  • とつげき東北氏は、女性を監禁する事件が起こったことについて“先進諸国においては物質的に満たされるから、精神的快楽がより求められる。『心の豊かさ』を求める”からだと主張しているが、説明が破綻している。物質的豊かさを求めることと「精神的豊かさ」を求めることとは排反ではない。金持ちの方が、そうでない者より物質的に恵まれているのは事実であろう。しかし、だからと言って、金持ちよりも多数のそうでない者が「精神的豊かさ」を求めないとは限らない。また、彼によれはこづかいが多いと自信を持てるらしいが、「明らかな」こじつけである。そうでないと言うのなら、証拠か根拠を示して欲しい。更に彼は、考えることと行動することの隔たりを無視している。自殺を想像することと、実際に自殺することには大きな隔たりがある(もし隔たりがないなら、皆機会があれば自殺するはずである)。そもそも、大半の男性に虐殺の願望があるかどうかも疑わしいが、仮にそうだとしても、虐殺の願望を持つことが即虐殺することに繋がるわけではない。金持ちが殊更虐殺の機会に恵まれているわけでもない。 この程度の言いがかりを返せなかった相手も情けないが、とつげき東北氏も、もう少し上等な分析は示せなかったものかと思う。 -- N 2006-08-09 (水) 17:29:22
  •   --   2006-08-10 (木) 00:01:40
  • >金持ちよりも多数のそうでない者が「精神的豊かさ」を求めないとは限らない。 -- [盆]] 2006-08-10 (木) 00:17:12
  • >金持ちよりも多数のそうでない者が「精神的豊かさ」を求めないとは限らない。 --  2006-08-10 (木) 00:17:33
  • >金持ちよりも多数のそうでない者が「精神的豊かさ」を求めないとは限らない。しかし、多数のそうでないものは「物質的豊かさ」と「精神的豊かさ」がみたされてなく、金持ちは「精神的な豊かさ」だけが満たされてない。ここから考えると、満たされてない量が持たざる者の方が多いのだから、金持ちが「精神的豊かさ」を求める確率の方が高い。よって金持ちの多い先進国の人間の方が「精神的豊かさ」を求めると考えることができる。>虐殺の願望を持つことが即虐殺することに繋がるわけではない。これも上と同じような論理で反論できると思う。 -- 盆 2006-08-10 (木) 00:32:19
  • 上から2行目の「しかし」の前に「確かに、求めないとは限らない。」これが抜けてました。すいません。 -- 盆 2006-08-10 (木) 00:34:57
  • >盆氏 それでは、「アメリカにおいては1985年頃、イギリスでは1995年頃から表面化していた。日本ではようやく時代がおいついた」ことの説明にならない。 願望を持つ者の方が、確かに行動する確率は高いであろう。 -- N 2006-08-10 (木) 01:07:27
  • 金以外に強力な「力」が働いていた時代(あるいは貨幣価値が安定しない国家)においては、虐殺やらレイプといったことがしばしば起きていた。一方で昨今の先進国家は「法治国家」の体制が整備されると同時に、ほとんど「金」によって幸せが一元化されると誤解されるまでに「現代的」になった。その中において「根本的欲求」は「抑圧」されていったわけだ。(もちろん今の時代でも、南アフリカ共和国ではレイプが非常にさかんであるが)。アメリカやイギリスや日本に生きている限り、真性のレイプ願望は満たされない。あんなに有名でお金持ちだった山本某であってさえそうだ。といったことをもっと書くべきかねぇ。いずれにせよ、相手に応じた語り方というものがあるから、会話上で私が「物質的豊かさ」だとか「心の豊かさ」みたいな用語をあえて使用することにつっこまれても、対応しにくいかな。 -- とつげき東北 2006-08-10 (木) 01:23:17
  • 私は先のコメントで、ひとことも「心の豊かさ」の使い方に突っ込んでないよ(笑)。 -- N 2006-08-10 (木) 02:01:39
  • ん〜使い方じゃないね。文脈を読んで。「自分に自信がない」といった名言の列挙による「分析」という大衆論法を示す際に用いる「理論」が、真であれ偽であれどちらでもよい。だから先ほどレスに書いたようなことを考えたり述べたりはしなかった、という意図だ(だから、「といったことをもっと書くべきかねぇ」というように「適当さ」を出した)。「破綻している」という指摘内容に反論することもできる(かもしれない)けれども、不要なのでしない、というスタンス。 -- とつげき東北 2006-08-10 (木) 02:35:57
  • とは言いながら、議論内容・項目立ての仕方などに少々不満が残ってるので、そのうち修正する。今のうちに色々批判を書き込んでおいて。 -- とつげき東北 2006-08-10 (木) 02:42:47
  • 今見直したが、特に問題はないと思う。きれいにまとめる方向では修正してもいいが、N氏の批判に反論する気にはならない。瑣末だからだ。この項目の「相手」に対して私が投げかけた「反論」のレベルは、確かにそれほど緻密ではない。とりあえず投げつけたという程度のものだ。そこから相手の反応によって、さらに深い議論へと発展したりしなかったりするものだ(ちょうど「ウンコはウンコを食う以外のことをすべきではない」と私が発言するのと同じように)。主題は「自分に自信がない」という言葉がいかなる『悪い』行為にも当てはめられるという名言性の指摘にあったので、内容はこれでよいと考える。まとめ方や項目名については別途考える。 -- とつげき東北 2006-08-10 (木) 02:53:56
  • ええ。確かにこのままでも、“名言の列挙による「分析」”の大衆性は十分に示せてるとは思います。ですが、現状だと、相手に対するとつげき東北氏の主張が「金持ちだから自信がある」「金があるから虐殺・レイプする」のようにも受け取れるんですよね(特に後者は名言性が高い)。「相手よりも上等な分析を提示しつつ」が示せていないのではありませんか? これだけでは「あんた単にゴーマンかましただけちゃうんか?」と言われても仕方ない(笑)。 -- N 2006-08-10 (木) 02:58:46
  • 確かに、ご指摘の部分の説明がうまくできてませんでした。かといって、特に説明できる手段もないので、ここらで引っ込みます。 -- 盆 2006-08-10 (木) 08:01:33
  • 山本の月給は300万程度だそうだ・・・本当に馬鹿・・・ ここって(笑)流行ってるな(笑) -- 2006-08-12 (土) 01:31:02
  • ここまで読んだよ 2009-10-18 (日) 06:44:23
    >>中学時代から月のこづかいが1万円だったそうだ。そんなに恵まれてて、なんで自信がなくなるんだよ
    そいつがいじめにあっていた可能性等、その時点で見えていない雑多な条件をこの発言ではまったく考慮していない
    雑多な条件は数多くある
    小遣いが月1万だろうが5万だろうが、たとえばいじめを受けている進行形・過去進行形の人間が恵まれているとは考えにくい
    1万もらっていたとしても、離婚(この時点で恵まれていない)父から仕送りされているとかの可能性もなくはない
    えとせとらえとせとら

    見えてないところに徹底的に蓋をしながら展開する論法は視野が極端に狭くなる(情報不足の間違い)、科学系学者(こと統計数学)に多い
    逆に見えてないものを徹底的に内包しようとする「思想的に対立していた者」の論法は、ちょっとした隙に対応できない(情報混雑の間違い)、思想系学者(こと精神学)に多い

    その時点の2人の会話は、結果的にどっちも「間違い」を高らかに発言している
    どっちも「その時点では間違っている」のだから、お互いがお互いを相容れないのは当然のことだ
    相容れないんじゃなく、ただ単に相容れる努力をしていないだけ、孤高の人間に特に多い
    それ(相容れないこと)が悪いかどうかは、精神的ナルシストかどうかなどいろいろ条件のある「個々の美的感覚の問題」だから言及しない
    言及したところで、お互いがお互いの美的感覚を破壊することは至難の業だから

    まぁ、俺なら、たとえ凸が思っていたことと同じことをそのとき思っていたとしても、論破せず「ふーん」の一言で片付けるけどな
    内心「だめだコイツは」と思っていれば済む話で、いちいちエネルギーを使うまでもないかな

    ・・・・その人を使って凸が頭の体操をしていました的なことならまぁそれもありなのか
     


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Last-modified: 2010-08-24 (火) 18:39:59 (3012d)