とつげき東北

 根本に関する知と、表層に関する知は、しばしば異なる。

 例えばある三角関数の問題を解く場合を考えよう。
 三角関数の定義だけを知っている者は、色々と試行錯誤しながらいくつかの三角関数の公式を「発見」し、時間をかけて問題を解くかもしれない。一方で、公式と解法を丸暗記していた者は、原理などわからなくとも、すぐに問題を解いてしまうかもしれない。
 このどちらがどのように優れているのかは、観点によって変化する。
 世の中で一般に問われる「結果」は決して原理の知によるものばかりではなく、むしろ表層の知によることが大半であるという事実を差し引いても、一概に「原理派」が良いとか、「表層派」がすばらしいと言えるものではない。
 しかしここで、良い悪いという観点からみると、ことの本質が見失われがちである。

 重要なのは、それらの「知」の各々が、別個のものであるという事実である。
 π(パイ)の計算方法を知っていることと、πの1000桁目までの数字を暗記していることとの間にある差異は、ある絵画を見る際に、絵画の断片ごとの各々の色が何色かを知っていることと、絵画全体の印象や色合いを知っていることとの差異と対比できる。絵画の印象を語れない人間は、どんなにある画家のある絵画の1点の色を知っていようが、絵画に関する知が優れているとは言えまい。

 知が未だ充分に成熟していない領域・対象においては、原理の知と表層の知は近い関係にある。
(1)「原理」そのものが容易にたどりつけるものである場合
(2)「表層」が原理からすぐに導ける場合
 こういった場合には、原理の知と表層の知は近い。加法定理から倍角公式を導くことはいとも簡単である。通常、表層から原理を導くことは困難であるため、この段階においては往々にして原理の知が尊重される。

 しかし知が複雑化するにつれて、原理の知と表層の知の間に横たわる差異が増大していく。
 原理を知っていても容易には導き出せない表層、あるいは結果が存在するようになる。どんなに数学ができる人も、表層の「既知の事実」を知らずしては、充分に進むことはできない。表層の事実だけを上手に組み合わせて得られる「真理」もあろう。

「知の原理主義者」たちは、差異を見失ったか、あるいは差異から目を逸らすために原理主義者であり続ける。
 原理ばかりに目をやっていた哲学が、原理を放り出して進んだ工学においてけぼりを食らったのは、まさに表象の軽視のためであった。
「そんな程度のものは、(どうにかすれば)できる」「その方法は、ここがいけない」などという態度で高みから見下ろそうとする原理主義者たちは、表層の間を駆け回って知を生み出し続ける者との間に、いずれ恐るべき断絶を見ることになるだろう。
 今求められる知的態度の一つは、既存の知を大量に組み合わせたりつなぎ合わせたりしながら、別様の表層の知を数多く作り出すことである。つまり、「知識」「創造性」という二元論ではなくて、それらをどのように組み合わせるかの「綜合する」知性観を持たなければならない。
 そうでなければ、人の成果を後追いして「これは大したことではない」「もう少しこうしたらよかった」などという評論を繰り返すだけの、「民主主義的一個人」として埋没してしまうだろう。

  • ここまで読んだよ 2009-10-20 (火) 22:38:50
    >>別様の表層の知を数多く作り出すこと
    このウィキの更新頻度を察するに、それを成し遂げるのがいかに難しいかが良くわかる

    そろそろネタも切れ、外部からの新風を呼び込まないと維持することすら困難なこの状況をいかに切り抜けるか

    俺はそんなウィキの救世主なのだろう(反論歓迎・再レスするかは知らんが)

    大衆の閲覧数が上がらなきゃ維持もできないようなサイトは存在価値が無いよ
    開設者がもっと努力すべし、大衆的な意味でね♪
     

  • とつげき東北 2009-10-22 (木) 22:57:31
    このウィキの項目の大半は学生時代に書かれたものであり、その後更新頻度が高かったのは、主に「締め切りが迫っているとき」等の逼迫した状況下においてである。最近ちょっと頻度が高いのは別の特殊な事情によるが。

    普段は「まんどくせ」と思うことでも、他にやるべきことがたくさんあるとなぜか楽しめる。
    試験前にやたらぷよぷよをやってしまうのと同じ現象である。

    さて、出版業界において、雑誌連載の一番の敵は「読者層の高齢化」である。
    つまり、特定のマンガが大ヒットしても、「途中から」はなかなか新規読者がついてこれず、結局大人になったガンダムファン等が未だにガンダム関連商品を買い支えしているという構造がある。

    このウィキはどうだろう。
    そもそも「一時的大ヒット」から始まったものではないし、現に今でもしばしばな頻度でtwitter等に引用されている。
    科学する麻雀」がそうであったように、ファットテール的に、特定のコーホート以外に対しても「それなりに」消費され続けるだろうという意味において、「維持すること」が困難な何かではない。
     

  • ここまで読んだよ 2009-10-22 (木) 23:27:06
    そかそか、twitterの存在は失念していたよ
    twitterが意味を持たないほど田舎に居るモンで・・・・

    ただ、このタイプのサイトが拡大あるいは精査あるいは更新されていかない状況は、放置であるのとなんら変わりない
    ただ参照されるだけの状況は、インターネット辞書やgoo^1000gleの役割に過ぎないと思うよ
    それでも善しとする(つまり、凸がこの状況を価値がある状況と認識している)のであるならそれ以上のことを言うつもりは無い
    それは俺の美的センスと凸の美的センスの違いであり、凸の美的センスを破壊する気が俺にはさらさら無いため(おどけたりあざけたりすることはあるが)
     

  • とつげき東北 2009-10-22 (木) 23:40:12
    このウィキのより一層の進歩にはいくつかのパターンがある。

    ・書籍化する等の案件にあたって、全面的に見直す場合
    ・「センター9割超」と同じように、「会話術」みたいなハウツー項目を増加させていく方向を作りたくなった場合
    新しい新風が巻き起こる場合
    (+単にヒマで名言を仕入れてきたor議論をした場合(並列的な方向での進化))

    今のところ、このウィキの優先度はそれほど高いわけではない。
    仕事が忙しいのはあるが、例えば2月に新しい本を出すかもしれんという案件があり、相当つらい。
    ・麻雀の牌譜フォーマットの統一化&DB化に向けた取組みを構想中。
    ・単発の雑誌記事書きとかが2〜3ヶ月に1度くらいの頻度であるが、割と重荷。
    最近はまっているゲームもある
    など色々な事柄がある。

    バリバリ発展していき、それが金に直結するなら相応にやる気を見せてやれると思うが、美的なというよりも他の要因によってそれが簡単ではないことはご理解いただきたい。新風を入れるという意味で「ここまで」の絨毯爆撃をひとまず歓迎する。「凸信者」どもの反論などをもっと見たい。
     

  • ここまで読んだよ 2009-10-23 (金) 02:07:36
    いくつかは突っ込みどころを残した状態で書いているから
    (つっこみどころ「あり」のところで、けしかけたら早速1つ論述が返ってきたが)
    そのうち議論されていくんでないかい

    まぁしばらくはレスしたりしなかったり、おそらくは凸のペースに合わせられてゆっくりいくと思う
    殊更、筆者の返答しか興味が無いから、他がレスで論破してきてもそれが俺にとって面白くなければ(って言うか、興味がわかなければ)放置するつもり
    単に狐のレスをまともに受けてしまうと、そのレスの論破が的を射る射ないにかかわらず撃ち合いになるだけだし
    賽はたくさん投げたから、あとは転がり具合を見て楽しむ
    俺を喰いに群がる「凸信者」から、そのうちまた名言がうまれるだろう
     

  • ここまで読んだよ 2009-10-24 (土) 18:55:32
    で、ミスしてまともに受けてしまったばかりにぐっちゃぐちゃに・・・・
     
  • '''' 2009-10-24 (土) 21:19:00
    突っ込みどころを残しただの、ミスしただの、ホントいちいちめんどくさい奴だなw大衆論法「舞台裏の解説」とでも名づけたらどうだ?
     
  • '''' 2009-10-24 (土) 21:47:36
    合コンにて

    ここまで読んだよ「これから面白いギャグを言うよ!」
     

  • '''' 2009-10-24 (土) 22:49:13
    ここまで「・・・ち、ちがう!わざと面白くないことを言ったんだぞ!」
     
  • 2009-11-05 (木) 23:56:16
    信者にお布施して貰って仕事やめれば時間いっぱいできるよ。
     

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Last-modified: 2010-08-24 (火) 18:39:56 (3031d)