第八なんでやねん・学校給食の怪
      

 小学校の頃は給食だった。
 そもそも小学校や中学校と言えば「なんでやねん!」の宝庫なのだが、特にこの給食関係では、色々とおかしなことがあったものだ。
 うちの学校の給食は、メインが「コッペパン」だった(ごはんではなかった)。そして、コッペパンにマーガリンを塗って食べるのだが、これが
くそまずい。まずいのはともかく、マーガリンの容器に、毎回「豆知識」と称してわけわからんことが書いてあるのが、子供心に嫌だった。
「月の質量は地球の質量の約81.3分の1である」
 知るか! 聞いてへんし聞きたくないわ! 
 なんで学校でパンにマーガリン塗りつつ月の質量に対する造詣を深めなあかんのじゃ!
 他には
「月と地球の距離はおよそ384400Kmである」
 いやまた月かい!
「月は、夜になると-160度にもなる」
 もうええわい! さてはこれ作ってる人、月のこと以外なんも知らんやろ?

 ところで、このパンがまた、まずい。おれは頑張って食べていたが、友達の川内君はどうしてもこのパンが食べれず、いつも先生に「ちゃんと食べなさい」と叱られていた。そこである時から、川内君は、パンを手に持って教室を出て、帰ってくるとパンがなくなっているというあからさまに怪しい行動を取り始めたのである。「ゴミ箱にでも捨ててるんかな」と思って、一度川内君の後をつけ、どこに捨てているのかを調べたことがあった。
 おいこの人、パンを図書室のロッカーに入れてるで! ロッカーの中に50個くらいコッペパン入ってあるで! しかもそれを眺めて、川内君ちょっと嬉しそうにしてるよ!! なんでコレクター気取りやねん自分。

 そうそう、パンとマーガリンのことでもう一つ書き忘れてた。
 マーガリンが嫌いな人がいて、どうしてもそのマーガリンを食べれなかった。それに対して先生は「しっかりマーガリンつけなさい!」と怒っていた。
 しかしおれは知っていた。この先生、実はマーガリン嫌いで、いつも先生の机の引き出しに、こっそりマーガリンをしまっていることを。
 ある時、先生の机をこっそり開けてみたのだが・・・机の中に50個くらいマーガリン入っとるよ! 
川内君レベルやよ! いらんねやったらちゃんと捨てろちゅうねん。
 小学生ながらちょっとハラたったので、そこのマーガリンの袋に穴を開けて、中にぶちまけておいた。その日の終わりの会(学校が終わる前のホームルーム)の時、先生が
ソワソワしながら引き出しにしきりにティッシュをつめていたのを、私は一生忘れないだろう。

 またうちの学校には「給食当番」という制度があり、周期的に給食の準備をする係りがいた。給食は「パン」「大きなおかず」「小さなおかず」「デザート」に分かれており、それぞれ分担して準備する。しかししょせん小学生、準備のために給食室から教室に料理を運ぶ時に、こぼしてしまったりすることもある。友達の上田君は、階段でつまづいて、「大きなおかず」を階段にぶちまけてしまった。しかし、教室に戻ってからの上田君の弁解が凄い。
 「今日は大きなおかずはなかったです」
 強く出たな自分!!
 2秒でばれるわ!

 小学校の給食、それはまさに
戦場であったのだ・・・(完)


          
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